故人を見送った後に行うことの一つに遺品整理があります。
遺品整理は、故人を想いながら思い出や気持ちに区切りをつける大切な時間です。
ですが同時に「どこから手をつければいいの?」「親族間で意見が合わない…」など、思わぬトラブルが起きやすい作業でもあります。
この記事では、遺品整理をスムーズに行うための手順や注意点、トラブルを防ぐポイントをわかりやすく解説します。
目次
遺品整理について

遺品整理は聞いたことはあるけど具体的に何をするのかキチンと分からない…。
- 遺品整理とは?
- 遺品整理を行うタイミングはいつ?
- 遺品整理は誰が行うのか?
- 遺品を放置しておくことのリスク
遺品整理とは?

遺品整理とは、故人の遺した家財や貴重品、思い出の品を整理・処分する作業のことです。
大まかには貴重品や形見として残したい品を分け、不要なものはリサイクル・処分を検討します。
単なる片付けではなく、遺族が気持ちの整理をつける大切な時間でもありますが、形見分けや貴重品の確認といった慎重さが求められます。
他にも手続きなどのやることが多い中で行うには、時間や体力的な負担も大きい作業の一つでもあります。
遺品整理を行うタイミングはいつ?

遺品整理を始めるタイミングに期限はありません。
四十九日や納骨のあとなど、一区切りを迎えた時期に行う方が多いですが、心の準備ができていないまま無理に進めると、気持ちが追いつかずつらくなってしまうこともあります。
まずは自分や家族の心の状態を優先し「向き合えそう」と思えたときが始めどきです。
ただし、賃貸物件の場合は退去期限があるため、現実的なスケジュールを考える必要があります。
家の売却やリフォームを予定している場合も、時期を決めて計画的に進めましょう。
遺品整理に期限はありませんが、時間を空けすぎると、気持ちの整理がつかないまま荷物がそのままになってしまうこともあります。
無理のない範囲で、一部屋ずつ、引き出し一段だけなど、小さな目標を立てて取り組むのがおすすめです。
遺品整理は誰が行うのか?

遺品整理を行うのは、基本的に故人のご家族や親族です。
最も多いのは、配偶者・子ども・兄弟姉妹といった相続人が中心となって進めます。
ですが、相続人が遠方に住んでいたり、高齢で作業が困難であったり、生活や仕事が多忙で作業を進めるのが難しい場合もあります。
そのような時は必要に応じて専門の整理業者に依頼すると短時間で一気に行うこともできるのでおすすめです。
遺品を放置しておくことのリスク

遺品を放置したままだといくつかのリスクが生じます。
まず、遺品が未分別のままだった場合、重要書類が見落とされ遺産相続や分配、相続税の遅延など家族間のトラブルにつながる可能性もあります。
次に不要品ですが、長期間保管するとカビが発生するなどで劣化し、室内環境の悪化に繋がります。万が一、不用品の中に売れる物があったとしても、劣化していると売値が下がってしまうことも…。
また、不動産を売却を予定している場合は片付けが終わらないと売却できず固定資産税がかさみ、賃貸では処分が終わるまで家賃や原状回復費用が発生することもあります。
こうした状況を避けるためにも、早めに計画を立てて整理を進めることが重要です。
遺品整理を行う手順
遺品整理をスムーズに進めるためには手順を意識して計画的に進めていきましょう。
思い出の品に向き合う作業は時間も気力も必要なため、行き当たりばったりでは途中で疲れてしまうこともあります。
全体の流れを把握し、どこから手をつけるかを決めておくことで、無理なく、そして後悔のない整理につながります。
次に遺品整理をどのように進めるのか解説していきます。
1.必要なもの、不用品の仕分け
まず初めに、故人の遺品を大きく3つに分別していきます。
それぞれの項目について説明していきます。
①貴重品、形見品

貴重品は現金や通帳、印鑑、権利証など手続きや相続に関わる重要なもので、適切に保管する必要があります。
形見品は衣類や写真、手紙など、故人との思い出が詰まった品で、家族で話し合いながら形見分けを行うことが多いです。
②リサイクル品

不用品の中には家具・家電・貴金属・ブランド品・衣類など、まだ使えるものが多く含まれます。
これらは処分せず、リサイクルショップ、買取、出品代行を活用して再販できるものもあります。
状態の良い品は思わぬ高値がつくこともあるため、うっかり捨ててしまわないように注意しましょう。
③不用品

貴重品、形見品、リサイクル品と分別していくと、最後に不用品が残ります。
これらはリサイクルできないため、自治体の分別ルールに従って処分することになります。
2.リサイクル品、不用品の処分方法
貴重品、形見品はそれぞれ適切な相続人に分配、譲渡していきます。
次に、残ったリサイクル品、不用品の処分についてはどうすればいいのかについて説明していきます。
①自治体の家庭ごみに出す

遺品整理で出た不用品のうち、少量で家庭用の範囲に収まるものは、自治体の家庭ごみとして処分できます。
地域ごとに分別ルールが異なるため、可燃ごみ・不燃ごみ・資源ごみなどを確認し、正しく分けて出しましょう。
小型家電や衣類などは資源回収に出せる場合もあります。
ただし、土や石は自治体で回収してない可能性があるため、あらかじめ専門業者等に回収しているか確認するとよいでしょう。
②寄付する

遺品の中にはまだ十分に使える衣類や日用品、家電がある場合もありますよね。
そうした品は、知人や福祉団体などへの寄付という形で活かすこともできます。
寄付であれば、故人が大切にしていた品を誰かの役に立てることに繋がるため、単に物を手放す以上の意味を持たせることができます。
使われなくなった品が新しい場所で役立つことで故人の思い出も形として残せますし、整理する側にとっても心が少し軽くなる効果があります。
寄付先によって受け入れ可能な品や条件が異なるため持っていく前に問い合わせしておきましょう。
③専門業者へ依頼する

遺品整理で大量の不用品が出た場合や、自分たちだけで仕分けや処分を行うのが難しいときは、不用品回収の専門業者に依頼する方法があります。
業者に依頼すれば、分別・搬出・処分までを一括で任せられるため、時間や労力の負担を軽減する事ができます。
大型家具や家電といった処分方法に困る物も、適切に対応してもらえるのが安心です。
ただし、費用やサービス内容は業者によって異なるため、複数の業者から見積もりを取って比較し、自分たちにとって信頼できる業者を選ぶことが重要です。
④買取、代行サービスを利用する

リサイクル品の中には家具や家電、ブランド品、貴金属など、まだ十分に価値のある品も多く含まれています。
そうした品は、買取サービスや出品代行サービスを活用することで現金に変えることができます。
特にネットオークションの代行サービスであれば、買取よりも商品が予想以上の値段で売れることもあります。
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出品代行サービスを利用すれば専門スタッフが出品から販売まで全ての作業を一任できます。
大切な人を見送った後の忙しい中で遺品整理していく際に頼りになるサービスです。
↓出品代行についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひお読みください。
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まとめ:遺品整理は適切に仕分けをしてなるべく早めに行うのがおすすめ

遺品整理を思い切って早く進めていくことで、故人や家族、親族当初の意見や意向を大切にしたまま進めることができます。
作業を後回しにしていくと「後からこんな書類や物がが出てきた…」といった困った状況になってしまうことも。
また、早めに進めることで物の劣化や紛失を最小限にできるので、不用品を売る場合には価値が高い状態で売れる可能性も高まります。
遺品整理は故人との思い出に向き合う大切な時間を、できるだけ早めに始めることでトラブル無く家の片付けや手続きもよりスムーズに進められます。
場合によっては適切なサービスを活用して業者にお任せすることでより迅速に終えることもできます。
遺品整理は大変な作業でありますが、少しずつでも作業を進めていき、後悔しない遺品整理をしていきましょう。















